写真雑誌等を見るとよく「開放では描写が甘くなるので1段から2段ほど絞ると良い…」なんてことを書いておりますが、なんとなくは分かりますが詳しくは知りませんでした。雑誌にも段についての特集記事なんてのもありません。知ってて当たり前なんでしょうね~( ̄□ ̄;)ガーン
さてさて、段とは、
撮影素子が露光する光の量を2倍にすることを1段上げるということです。
シャッタースピードだと簡単です。例えば1/200秒を1/100秒にすれば光の量は2倍になります。逆に1/400秒にすればシャッタースピードを1段分速くする(露出を1段下げる)ということになります。
ISO感度も同じです。200から400にすれば2倍の光量を受けたように写るよう調整されてます。
で、ちょっとややこしいのが絞り。絞りを一段絞るというのはF値が約1.4倍になるこを言います。
なんでそんなややこしい数値なのかというと、絞り羽で面積を調整するからです。例えば1平方cmの1辺は1cmですが、面積を2倍にすると1辺はルート2になりますね。ルート2は、ひとよひとよにひとみごろ・・・ なので約1.4倍で入って来る光量は2倍になるという表記になってます。
露出を段で考えるとすべて相対性を持っているので、どれか変えたらもう1つ何かを変えてあげれば元の露出を得ることが出来ますし、
ちょっと暗くしたい、もうちょっと明るくしたい、などのときはどれか1つだけを動かすだけで良い訳です。その為、思い通りの露出を得るにはカメラが勝手に調整しないように設定することが必要となってきます。